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生産者が語る
いわて果実の可能性

あくなき探求心と、出逢い

(有)サンファーム (盛岡市)
吉田聡さん

サンファームの吉田聡さんは、盛岡市と紫波町にある約8.6ヘクタールの果樹園で、さまざまな品種の果実を栽培しています。
りんごだけでも約80品種以上。生で食べて美味しいりんごはもちろん、中には、加熱したりジュースにしたりすることで持ち味を発揮するクッキングアップルも栽培しています。りんごの他に、さくらんぼ、サワーチェリー、ブルーベリー、ラズベリー、ハスカップ、桃ネク、ミラベル、洋なしなど、たくさんの種類の果実を栽培しています。

サンファーム(盛岡市)吉田聡さん

サンファームの吉田聡さん。農園にて。

サンファームの果実は、全国の有名パティスリーから注文が入るほど、注目されています。しかし、クッキングアップルの栽培を始めた頃は、現在のように知られているわけではなく、吉田さん自ら、首都圏のパティスリーめぐりをし、クッキングアップルの特徴を紹介して歩いたそうです。海外の食材を知るシェフの目には、吉田さんのクッキングアップルはとても魅力的に映りました。
「洋菓子の本場、フランスで使うようなりんごを作る生産者がいる」と、たちまちパティシエの間に知れ渡り、りんごは品種で選ばれるようになってきました。

フレンチレストラン・ラペの松本一平シェフ(左)と、メゾンジブレーの江森宏之シェフ(中央)と。サンファームにて。

今では、全国から一流のシェフやパティシエがサンファームを訪ねてきます。 「産地に足を運んでくれると、お菓子や料理を作るとき、果実を通して産地の景色や生産者の顔を思い出してもらえると信じています。シェフのみなさんが、果実を使ってどんな表現をするか、いつも楽しみです」
と吉田さん。
「いわて果実」の産地視察では、シェフからのリクエストもあって何度もサンファームを訪問していますが、行くたびに新しい発見があります。

秋の産地視察にて。サンファームの農園でりんご、プルーン、洋なしなどを試食。

サンファームでは、りんごやさくらんぼといった、岩手らしい果実はもちろん、希少な果実も実験的に栽培し、果実の可能性を探求しています。
「例えば、九州ではりんごの生産量が少ないように、冷涼な気候のこの地域ならではの果実があります。果実の魅力とともにこの土地が持つ魅力も伝えたい。生で使うのと、加工して使うのとでは求められるものが違ってくることも知りました。『ぜったいこの果実を使いたい』とシェフから求められるような、プレミアムな果実を提供していきたいと思います」
収穫のタイミングや加工の適性などの研究も怠らない吉田さん。
プレミアムな果実を提供するため、これからも挑戦し続けます。
サンファーム
(有)サンファーム
盛岡市三本柳5-44(事務所)
TEL:019-638-7463